今から10年前、ひょんな出会いでこれまで自分とは皆無無縁だったオックスフォード大学を卒業する前のなにやら難しい研修で日本に来た子と知り合いになった。(その子は日本をとても気に入り、卒業式で一旦イギリスに帰り、そのまま約2年間日本で住むことになる。)
その子はアジア文化を専攻した(主に中国。当時イギリス領地であった香港で生まれたのがルーツだと言っていた。)授業で「日本について最初に観せられたのがこの映画です。」と僕に言った。その教授の意図は学のない自分でもすぐにわかった。この映画は質の高い無声映画であり、日本語が聴き取れなくても: 聴き取れない方が、日本人の文化・民俗学が理解出来るからだと…。(多分…。)素晴らしい教授が世界には存在する。