当時、二人でユニットを組んでいて、自主映画を撮り始めた時期に銀座まで行ってこの映画を観た。 そして奇才デヴィッド・リンチの世界をまざまざと見せつけられた。映画『サンセット大通り』のオマージュなのですが、とてもじゃないけど一回観ただけでは理解出来ない。とにかく謎だらけ。そして、ただただ自信をなくして二人でとぼとぼ帰った映画です。それから3回観るはめになった。余談ですが、後半部に劇場で歌うシーンが、北野武監督の映画『TAKESHIS’』(この映画で北野武監督はすべてを出し尽くしたと当時思った。)で美輪明宏がヨイトマケを劇中で歌うシーンと似てるなと。また『菊次郎の夏』では北野武監督自身が好きだというキューブリックの最高峰『2001年宇宙の旅』で骨を投げるシーンのオマージュカットがある。(寅さんのオマージュ映画でもあると思う。)是非、まだ観たことがない人におすすめです。